AI時代の旅行プランづくり──間違った情報に惑わされないために知っておきたいこと


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旅行プランニングの新時代

近年、ChatGPTなどのAIを使って旅行プランを立てる人が増えています。
AIは、短時間で多くの観光情報をまとめてくれる便利なツールですが、その一方で「古い情報」や「実在しない施設」など、**誤った内容(ハルシネーション)**を含むケースも少なくありません。

chatGPTによるハルシネーションの例。
chatGPTによるハルシネーションの例。読み方や情報自体が虚偽。

この記事では、AIをうまく活用しつつ、信頼できる旅行情報を見分ける方法と、正確な情報を得るための使い分け方を紹介します。


AIで旅行プランを立てるのが人気に

──でも「間違った情報」も混ざる

ChatGPTなどのAIは、観光地やグルメ、アクセス方法などを数秒で提案してくれます。
しかしAIが出力する情報は、過去の学習データWeb上の記事をもとに作られており、
・営業時間や料金が変更された
・イベントが終了している
・公共交通機関のダイヤが改定された
といった最新の情報を反映できていないことが多いのです。

また、AIはときどき「存在しない施設」や「ありそうでないルート」を生成することもあります。
これを「ハルシネーション」と呼び、AIの根本的な課題のひとつです。


AIが苦手なこと

──“正確さ”と“現地感覚”

AIは、統計的な予測には強い一方で、「現地のリアルな感覚」を掴むことは苦手です。例を見てみましょう。

AIで旅行プランを立てる危険性。chatGPTによるハルシネーションの一例。
AIで旅行プランを立てる危険性。chatGPTによるハルシネーションの一例。


この例の場合、実際に9時30分前後にトロッコ嵯峨駅を出発するトロッコ列車はなく、誤情報です。そればかりかこの時点で次の列車は10時02分発と、30分以上の待ちぼうけを食らうことになりかなりのタイムロスとなってしまいます。さらに、まるで隣接しているような書かれ方のトロッコ亀岡駅とJR亀岡駅は実際は2.6キロほど離れた全く別の場所にあり、トロッコ亀岡駅からJRに乗り換える場合は馬堀駅という別の駅を使うのが正解です。

他にも例えば、京都で「〇〇寺は穴場です」とAIが提案しても、旅行時には紅葉シーズンに入ってしまい大混雑していたり、「徒歩5分」と書かれていても、坂道や階段が多く車いすやベビーカーで行くことが実際には難しかったり、事実をつなげているだけで旅行者に優しくない情報が出力されることがあります。

このようなハルシネーションや非人間的な情報の出力は、質問時にどれだけ詳細なリクエストしても発生し得ることで、現段階では完全に防ぐことはできないと考えられます。

つまり、AIの旅行プランは、詳細まで丸投げの生成ではなく、“下書き”や“アイデアの出発点”として使うのが理想です。
最終的な判断は、公式サイトや現地レポートで裏付けをとることが欠かせません。


AIの“正しい使い方”

──旅行プランづくりの賢い手順

AIは、使い方次第で旅行をぐっと楽にしてくれます。
おすすめは次のような使い分けです。

目的内容確認先
旅のテーマ決め「大阪で女子旅におすすめの街歩きプランを教えて」など、ざっくり相談AIに任せてOK
実際の観光地リサーチAIの出したスポットの情報確認各施設の公式ページ
旅行前のイメージづくり混雑状況など、最新情報をもとにイメージング、旅程の細部を調整当サイト・口コミ・食べログなどの旅行者レビュー

このように、AI × 公式情報のハイブリッド活用が、失敗のない旅をつくるコツです。


正しい情報を得るなら

──公式情報・現地発信サイトを活用しよう

AIの提案は便利ですが、旅を成功させるには信頼できる一次情報生の感想が不可欠です。
当サイト「たの旅」では、実際に現地を訪れたスタッフが取材・撮影を行い、最新の交通・観光・グルメ情報を発信しています。

公式サイトや関係するスタッフによる確認を経て記事を公開しているため、AIが誤って生成するような古い情報や不正確な記述は含まれません。(記事の公開日時点で確実に正しい情報のみを扱っているうえ、公式情報による修正の反映を随時行い、さらに反映日も記事内に明記されます)
AI時代だからこそ、**正確で温かみのある“人の目による旅行情報”**が大切です。


まとめ:AIを「旅の相棒」に

──最後は自分と現地の感覚で

AIは旅行プランを立てるうえで心強い味方です。
しかし、最終的にその旅を楽しむのは人間。
AIを「案を出す補助ツール」として上手に使いこなせば、
時間も節約しながら、確実で安全な旅を実現できます。

迷ったら公式サイトで確かめる」──それが、AI時代の新しい旅のルールです。
最新の関西旅行情報やモデルコースは、ぜひ当サイトのガイド記事もご活用ください。