「大阪でこんな駅名あったけど、どう読むの…?」
関西旅行中、そんなふうに戸惑った経験はありませんか?
実は大阪には、「一見して読めない“難読駅名”」が多く存在します。その多くは歴史的な地名に由来しており、大阪ならではの文化や風土がにじみ出ています。
今回は、大阪旅行中に見かけるかもしれない「読めたらスゴイ!大阪の難読駅名10選」を、観光や沿線情報と一緒にご紹介します!
放出駅(はなてん)|JR学研都市線・おおさか東線
「ほうしゅつ」ではありません。“はなてん”です!
大阪人でも初見では読めない駅名No.1候補!
放出駅は、JR学研都市線とおおさか東線の重要な接続駅ですが、名前の読みは難しく、多くの旅行者が「ほうしゅつ」と読み間違えます。実際は「はなてん」と読みます。かつては物流の集散地として栄えたエリアで、今でもカー用品店や工場が多く、大阪の下町風情を感じられるスポットです。
周辺の散策もおすすめで、地元の商店街や小さな飲食店で、大阪の庶民的な魅力に触れられます。
喜連瓜破駅(きれうりわり)|Osaka Metro谷町線
読めたらスゴイ!2つの難読地名が合体
「喜連(きれ)」+「瓜破(うりわり)」=きれうりわり
「喜連(きれ)」と「瓜破(うりわり)」という2つの地名が合わさった駅名で、読み間違えやすい駅のひとつ。谷町線の南部、住宅街が広がるエリアに位置し、地域密着型の商店や飲食店も多いです。
駅名の由来は古く、地元の歴史や伝説も豊富。観光ついでに地元の人と触れ合いたい方にもおすすめです。
柴島駅(くにじま)|阪急千里線
「しばしま」ではない、“くにじま”!
阪急ユーザーも読み間違える難読駅
阪急千里線の柴島駅は「しばしま」と読んでしまいがちですが、正しくは「くにじま」と読みます。淀川沿いに位置し、春は柴島浄水場の桜並木が見事なスポットとして知られています。
周辺には住宅街が広がるほか淀川河川敷も歩いてすぐ。淀川河川敷から対岸には大阪市街地のビル群を望むことができ、昼間はもちろん夜景は圧巻。のんびり散歩しながら地元の生活感を味わうのに最適な、観光客が少ない穴場的な場所です。
天下茶屋駅(てんがちゃや)|南海本線・堺筋線
読み間違い注意!“てんがちゃや”と読みます
関東の人!「てんかぢゃや」は間違いやで!
南海本線と大阪メトロ堺筋線が交わる交通の要所。名前の由来は、豊臣秀吉がこの地で茶を楽しんだというお話から来ています。関東の人は、京成線の「お花茶屋(おはなぢゃや)」に馴染みがある故に「てんかぢゃや」と呼んでしまう方も多いのではないでしょうか。
駅周辺には昭和レトロな商店街やたこ焼き屋が点在。観光客だけでなく地元民にも人気のグルメスポットが充実しています。
中百舌鳥駅(なかもず)|Osaka Metro御堂筋線・南海高野線
読めないけど重要!古墳観光の玄関口
御堂筋線ユーザーならなじみのあるひらがな表記
「なかもず」は大阪メトロ御堂筋線と南海高野線の接続駅で、世界遺産の百舌鳥古墳群へのアクセスに便利。読みにくいですが、ひらがな表記の案内が大阪メトロでは使用されているため、旅行者も安心です。
百舌鳥(もず)は鳥の名前で、歴史的な地名として親しまれています。駅周辺は大型商業施設もあり、観光の拠点として最適です。
📸 駅名標の例:
住道駅(すみのどう)|JR学研都市線
「すみみち」じゃない!“すみのどう”です
宿場町の歴史を感じる、東大阪のベッドタウン
JR学研都市線の住道駅は、大阪東部のベッドタウンに位置し、読み間違えやすい駅名のひとつ。歴史的には古い街道が通っていた場所で、地域の生活拠点となっています。
駅周辺には大型ショッピングモールや飲食店が充実しており、旅行の合間の買い物や食事に便利。ローカルな大阪の生活感を感じられる穴場エリアです。
我孫子駅(あびこ)|Osaka Metro御堂筋線
読みやすく工夫された“ひらがな”案内あり!
大阪メトロでは、「あびこ」とひらがなで表示。観光客にもわかりやすい!
これもなかもず同様、御堂筋線ユーザーなら知っている方も多いのではないでしょうか。大阪メトロ御堂筋線の我孫子駅は、難読な漢字のため、駅名標や行き先表示にひらがな(あびこ)表記が採用されており、観光客や旅行者にもわかりやすい案内がされています。
駅周辺は住宅街で、商店や公園が点在。地元の人々の暮らしを感じられるエリアで、観光の合間に散策するのもおすすめです。
📸 駅名標の例:
鴫野駅(しぎの)|JR学研都市線・今里筋線
「鴫(しぎ)」って何? → 鳥の名前です!
JRと地下鉄の乗換駅。“しぎの”と読みます。
JRと大阪メトロの接続駅で、名前の「鴫(しぎ)」は水辺に住む小鳥のこと。難読ですが、駅周辺は飲食店や銭湯があり、情緒あふれるエリア。
大阪城や京橋からも近く、観光とローカルな雰囲気の両方を楽しみたい方におすすめです。
粉浜駅(こはま)|南海本線
「ふんはま」じゃないよ!“こはま”です
難読だけど、住吉エリアのローカル名所!
難読駅名の代表格である粉浜駅は、南海本線の下町エリアに位置。駅周辺には住吉大社や昭和レトロな商店街があり、地域の歴史を感じながら散策が楽しめます。
長滝駅(ながたき)|JR阪和線
なぜか”ちょうたき”誤読が多発!?“ながたき”です!
自然豊かなローカル駅。郊外の穴場ハイキングスポットにも◎
大阪郊外のローカル駅で、自然豊かなハイキングスポットへのアクセスに便利。のどかな風景の中、ゆったりとした時間を過ごせます。
【ちょい足し情報・車両基地見学スポット】
近くに国道481号線が阪和線の線路を跨ぐオーバーパスがあり、歩道からJR西日本の日根野車両基地を一望できます。阪和線の普通電車のほか、はるかやくろしおの車両が止まっていることもあり、鉄道好きの方、特に子供連れでも周りを気にせず楽しめるスポットとしておすすめです。橋の淵がコンクリート製で1メートル弱の高さがあるため、小さなお子さんは踏み台などを持参した方がいいかもしれません。
場所は駅の北東側(駅を出て右側)で、オーバーパスを見つけたら上にあがってください。
【旅行者向け豆知識】大阪メトロでは「ひらがな駅名標」で迷わない!
大阪メトロでは、観光客や子供にもやさしい案内として、難読駅名に“ひらがな”の表記を採用しています。
今回紹介した「あびこ(我孫子)」や「なかもず(中百舌鳥)」の他に「なんば(難波)」も該当し、駅名標や行き先案内にも大きくひらがなが表示されています。
【まとめ】読めたら大阪通?難読駅名で旅がもっと楽しくなる!
大阪の難読駅名は、ただの読み方クイズではなく、その土地の歴史や文化を知るきっかけになります。
旅行中に見かけた駅が読めたら、それだけでちょっと嬉しいもの。次回の大阪旅行では、駅名にもちょっとだけ注目してみてください。ひらがな表記をヒントに、迷わず楽しい旅を!